まつげは、加齢と共にだんだんとボリュームが減少していきます。30代になると毛が細くなり、短く、薄くなる傾向にあります。
一方で、女性にとってまつげは美しさを左右する重要なパーツ。年齢を重ねても、濃く長く美しいまつげをキープしたいですよね。
そこでこの記事では、加齢に負けない美まつげを育む「医薬品用まつげ育毛剤」をご紹介します。

目次
まつげが伸びない…、原因を知って美まつげを育てる!

①成長初期
まつげがこれから成長しようとする「生えはじめ」の時期。まぶたの内側で成長が始まり、外側に向かって伸びていきます。生えはじめのまつげはコシが弱い状態ですが、成長していくにつれて太くなっていきます。
②成長期
毛母細胞が分裂し、本格的にまつげが成長します。まつげが太く、しっかりと伸びていく大切な時期です。
③退行期
まつげの成長が止まる時期。毛母細胞の力が弱まり、抜け落ちるのを待つ状態です。
④休止期
毛母細胞が、完全に活動を停止しているとき。成長が止まったまつげが、徐々に抜け落ちていく時期です。
まつげが伸びない原因は?
①ビューラーで引っ張っている
まつげを持ち上げて美しいカールを作ってくれるビューラーですが、使い方によっては毛母細胞を傷つける原因になります。まつげを強くひっぱり過ぎたり、ビューラーのゴムを長期間替えていなかったりする人は要注意です。
②クレンジング時に強くこすって洗っている
クレンジングでアイメイクを落とす際、ゴシゴシとこすって刺激を与えていませんか?摩擦はまつげに大きなダメージを与えます。
③うつ伏せで寝ている
うつ伏せ寝で顔を枕に押し付けてたり、目をこすったりしていると、まつげに負担がかかります。摩擦によって刺激を与え、まつげが抜けてしまう原因に。
④夜更かし癖がある
睡眠が不十分な状態が続くと、まつげの成長に欠かせない成長ホルモンの分泌が悪くなります。
健康的なまつげを手に入れる方法
①まつげに負担を与えない
ビューラーでまつげをカールするときは、根本から毛先に向かって3段階に分けて挟み、ゆっくりとカールをつくりましょう。まつげに負担をかけずに美しくカールさせることができます。
また、ビューラーのゴムは菌が繁殖するのを防ぐため、定期的に替えるのが理想的です。
アイメイクを落とす際は専用のリムーバーを使い、コットンで優しく拭き取りましょう。専用のリムーバーは洗浄力が高いため、こすらなくてもアイメイクを落とせます。また、就寝時は仰向けになって寝るように意識して、まつげへの刺激を減らしましょう。
②バランスのよい食事を心がける
まつげの育毛にとって重要なことは、「偏りのない栄養バランスのよい食事」をとることです。肉食などにかたよらず、魚や野菜も積極的に食べましょう!
中でも「ケラチン」は、まつげの育毛にとって最も重要な栄養素です。タンパク質の一種で、体内に消化されるとアミノ酸として吸収されます。そして、アミノ酸がケラチンに再構築されることにより、まつげの発育が促されるのです。
ケラチンが多く含まれる食べ物は、肉・魚・卵・大豆製品・牛乳などです。
③睡眠をしっかりとる
美まつげを手に入れるためには、十分な睡眠もとても大切。人によって必要な睡眠時間は異なりますが、夜間に1日6~7時間寝ることで、健康や美容に効果が期待できます。
特に、眠ってからの3時間はゴールデンタイム!成長ホルモンが豊富に分泌されます。成長ホルモンはまつげに大切なケラチンの生成を手助けしてくれるので、ぜひ良質な睡眠を心がけてください。入浴後にストレッチをしたり、睡眠前にアロマキャンドルをたいたりすると、自律神経が整ってリラックスした状態で眠ることができますよ。
医薬品用まつげ育毛剤で美まつげを手に入れる!
医薬品用まつげ育毛剤とは?
医薬品用まつげ育毛剤は一般的に、「ビマプロスト」(後述参照)という有効成分が含まれたものです。この成分がまつげの発毛を促し、毛量を増やしてくれます。
まつげの育毛への有効性を認められた製品なので、医薬品として販売されています。基本的には病院で受診し、処方箋を発行してもらってから購入できます。
医薬部外品・化粧品との違いは?
「医薬部外品」は、薬事法で医薬品と化粧品の中間的なものと分類されています。体に対する作用がおだやかで、機械器具でないものです。
「化粧品」は、外見を美しくしたり、体を清潔に保ったりする目的で皮膚などに塗布するものとされています。基本的に作用が緩和で、基礎化粧品・メーキャップ化粧品・シャンプー類などがこれに該当します。
医薬品用まつげ育毛剤の有効成分と使い方を知ろう
有効成分「ビマトプロスト」とは
「ビマトプロスト」はもともと、緑内障の治療で処方されている点眼薬です。
これが緑内障を治療するだけではなく、まつげが伸びる効果も認められたため、医薬品用まつげ育毛剤の有効成分として使用されるようになりました。毛周期を促進し、太く、長いまつげを育む効果があります。
医薬品用まつげ育毛剤は、まつげの生えている根本にビマトプロストを浸透させることにより、育毛効果が発揮されます。
医薬品用まつげ育毛剤の使用方法
塗る頻度は1日1回。メイクを落とし、洗顔後に使用します。専用のアプリケーターを使用し、まつげの根元に塗ります。最後に、生え際以外についた液を拭き取ってください。
医薬品用まつげ育毛剤のメリット・デメリットは?
メリット
・医薬品なので効果が出やすい
・塗るだけの簡単なケアで済む
・ジェネリック医薬品なら、比較的安く購入できる
・通販で手に入る製品もある
デメリット
・処方箋が必要な製品は、保険適応外で価格が高い
・取り扱い場所が限られている
医薬品とジェネリック医薬品の違いは?
医薬品
医師に処方してもらう新薬のことを「医薬品」といいます。医薬品は品質・効き目・安全性に関する厳しい試験をクリアし、厚生労働大臣の承認を受けています。また、国の基準や法律に基づいて製造され、販売されています。
ジェネリック医薬品
「ジェネリック医薬品」とは、 新薬と同様の有効成分を含む医薬品です。厚生労働省の認可を得て製造販売されています。新薬に比べて、開発や販売にかかる費用が抑えられているため、価格が安くなっています。
医薬品用まつげ育毛剤の選び方と効果的な使い方
医薬品用まつげ育毛剤は、正しく使用しないと目のトラブルが起きたり、皮膚に刺激を与えたりしてしまいます。

選ぶ際は慎重に
医薬品用まつげ育毛剤を初めて使う場合や、医師に相談してから使いたいときは、美容クリニックや皮膚科で受診してから購入しましょう。受診のうえ入手すると費用はかかりますが、医師から正しい使用方法を教えてもらえたり、万が一の場合はすぐに受診できたりするため、安心して使い始められます。
医薬品用まつげ育毛剤の中には、医師の受診不要で通販にて入手できる製品もあります。ただし、通販品は自己責任で使うことになります。目のトラブルは目立ちやすいので、心配な人は受診してから医師のもとで購入するのがおすすめです。
効果的な使い方
クレンジングや洗顔を行ったあと、そのまま早めに塗布します。おすすめは入浴後の使用。お風呂上がりの肌は毛穴が開いた状態になっており、育毛剤の有効成分が浸透しやすいのでベストタイミングです。
また、使用回数や量はしっかり守り、毎日忘れず続けて使いましょう。継続的な使用が大切です。
医薬品用まつげ育毛剤の安全性と注意事項
“医薬品”は安全?
医薬品用まつげ育毛剤は臨床検査済みで、基本的に安全性に問題はないとされています。
しかし、まれに充血やまぶたの黒ずみ、かゆみ、違和感を引き起こすことがあります。そのような症状が現れた場合は、すぐに使用を中止して医師の診察を受けてください。
使用する際に注意したいこと
医薬品用まつげ育毛剤は、既定の回数以上使わないようにしましょう。1日複数回塗布しても、効果が促進することはありません。
また、15歳未満や妊娠中および妊娠している可能性のある方への安全性は証明されていないので、使用を避けましょう。
過去に医薬品用まつげ育毛剤の成分で過敏な反応が出た方は、体に異常を及ぼす恐れがあるため、再び使用しないようにしてください。
医薬品用まつげ育毛剤 おすすめ4選
グラッシュビスタ

医薬品で、まつ毛の長さ・太さ・濃さを改善するための外用薬です。内容量が約70日分と多く、処方箋が必要な健康保険適応外製品のため、価格は高め。また、専用プライマーも付いています。
入手するには医師の受診が必要で、薬局やドラッグストアで購入できません。そのため、購入したい場合は美容クリニックや皮膚科に行きましょう。
グラッシュビスタ アラガン・ジャパン/5ml/12,000~15,000円
ルミガン

まつげの太さや長さ、濃さを改善するための医薬品です。成分規格は「グラッシュビスタ」と同様で、内容量は約40日分。美容クリニックや皮膚科で医師の診察を受けると購入できます。
こちらも健康保険適応外ですので、価格は7,000~8,000円とお高め。ただし、「ルミガン」は通販を利用して購入することも可能です。この場合は処方箋が不要なので費用を抑えることができ、2,000~3,000円ほどです。
ルミガン アラガン/3ml/7,000~8,000円(処方箋なしの通販の場合は2,000~3,000円)
ケアプロスト

「グラッシュビスタ」と「ルミガン」のジェネリック医薬品で、成分規定は同様。まつげの育毛効果が期待できます。内容量は約40日分。
現在は美容クリニックや皮膚科でも取扱いが少なく、主な購入方法は通販です。価格が安めなので、初めて購入する人にはトライしやすいでしょう。
ケアプロスト サンファーマ/3ml/2,000~3,000円
ビマトアイドロップス

「グラッシュビスタ」と「ルミガン」のジェネリック医薬品で、成分規定は同様です。まつげの育毛効果が期待できます。内容量は約40日分。「ケアプロスト」と同じく、美容クリニックや皮膚科での取扱いが現在あまりなく、通販がメインです。
ビマトアイドロップス アジャンタファーマ/3ml/2,000~3,000円
高い効果が期待できる医薬品用まつげ育毛剤で美まつげを!
まつげの育毛に最も効果があるとされている有効成分「ビマトプロスト」は、医薬品用まつげ育毛剤にのみ配合されています。残念ながら、ドラッグストアなどで販売されているまつげ美容液(化粧品に分類)に、ビマトプロストは配合されていません。
ビマトプロストは、緑内障の目薬として使われていくうちに、多くの人に「まつげが長くなる」という副効用が認められるようになりました。そのため、確実にまつげを伸ばしたい方には最適なアイテムです。
美容クリニックや皮膚科で処方してもらうこともできますが、ジェネリック医薬品であれば通販でも気軽に手に入りますし、費用も抑えられます。自分に合った方法で購入し、ぜひ試してみてください!
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