年齢を重ねるにつれて、女性の肌にはさまざまな悩みが現れます。特に、30代を迎えてから、これまでになかった肌トラブルが出てきたという人は多いのではないでしょうか?
いま現在、美容液などのスキンケアや美容皮膚科への通院など、肌悩みに対処している人もいるかもしれません。
しかし、意外と見落とされがちなのが「クレンジング」。間違ったクレンジング剤選びは、あなたの肌悩みをより深刻にすることがあります。一方、正しいクレンジング剤を選べば肌悩みが解決する可能性もあるんです!

目次
30代の肌悩みをクレンジングで解決!

30代の女性が悩みがちな肌トラブルベスト3は、ずばり「毛穴の開き」「しみ」「乾燥」です。
すでにこれらに悩んでいる人はもちろん、症状はまだ出ていないけれど予防したいという人も、下記をぜひチェックしてください。
毛穴の開き
毛穴の開きは、大きく分けて4つの原因があります。
毛穴の開きの原因その① 乾燥
肌の水分量が少なくなった結果、ハリが失われたりキメが乱れたりして、肌の透明感が低下し、毛穴の開きにつながります。
乾燥対策には、普段から保湿を徹底しましょう。オフィスや自宅の湿度をチェックしたり、こまめに水分補給したりするのが効果的です。また、クレンジング剤は、ミルククレンジングやクリームクレンジングなど、肌の水分を奪いすぎないものがおすすめです。
毛穴の開きの原因その② 毛穴に角質や皮脂が詰まっている
毛穴の中に異物があると、毛穴が広がるのは当然ですよね。
毛穴の詰まりを解消するためには、クレンジングが最適です。おすすめは、入浴中のクレンジング。温かい環境は毛穴が開きやすいので、丁寧にオイルクレンジングを行うと毛穴汚れをオフできます。
なお、強くごしごしとこすると、肌のダメージが大きくなります。クレンジング剤を使う際は、ゆっくりとマッサージしながらメイクや汚れを落としましょう。
毛穴の開きの原因その③ 毛穴の炎症
実は、毛穴の内側は炎症を起こすことがあります。その結果、ダメージを受けた肌がゆるみ、毛穴が開くのです。
毛穴の炎症には、ビタミンCなど炎症を抑える成分が入った化粧品を使うのが効果的です。炎症を起こしている肌は、普段に比べて敏感になりがち。そのため、クレンジング剤を選ぶ際は、刺激の強い油性のジェルやオイルは避け、ミルククレンジングなどで優しくメイクを落としましょう。
毛穴の開きの原因その④ 皮膚のたるみ
皮膚自体がハリを失って下にたるむと、自然と毛穴も下に引っ張られて広がります。
皮膚のたるみはエイジングとともに起こる現象です。表情筋をきたえたり、肌にコラーゲンを補給したりするなどして、老化を緩やかにすることはできます。しかし、一度たるんだ肌を改善するには、美容皮膚科での対応が必要である場合が多いのです。
クレンジング剤を選ぶ際には、エイジングを加速させないように敏感肌向けや油脂系の製品を選ぶのが理想的。油脂系のクレンジング剤は、アルガンオイルやココナッツオイルなど、天然油脂を用いた製品です。比較的高価なものが多いですが、肌への優しさはトップクラスですので、ぜひ選択肢のひとつに入れてみてください。
しみ
しみの原因は、言わずと知れた紫外線ダメージです。しかし、しみを悪化させる原因は摩擦や乾燥であることはご存知でしょうか?
実は、しみの原因となるメラニンは、紫外線を含めた肌への”物理的ダメージ”に反応して生成されます。摩擦によってもメラニンは生成されるのです。
また、肌が乾燥していると、皮膚は少々の刺激でもより大きなダメージを受けてしまいます。乾燥している肌はしみができやすいのです。

「それならメイクを落とし残さないように、洗浄力の強いオイルクレンジングでメイクを落とせばいいの?」
そう思う人もいるかもしれませんが、実は油脂系(=アルガンオイルなどの天然のオイル)のオイルを除くオイルクレンジングは、それ自体肌へのダメージが強いのです。もちろん肌への摩擦を考えると、メイクを落とすために肌をごしごしとこするのもNG。
しみ予防におすすめなのが、クレンジングクリームやクレンジングミルクなど、肌への刺激が弱いクレンジングです。ただし、クレンジングミルクは洗浄力が弱め。リキッドファンデーションなど落ちにくいメイクは、肌を強くこすってしまうことがあります。
自分のメイクの濃さに合わせて、油脂系のオイルクレンジング・クレンジングクリーム・クレンジングミルクのなかから選ぶとよいでしょう。
乾燥
乾燥肌は、すでにあげた毛穴の開きやしみ、それ以外にもしわや混合肌などさまざまな肌トラブルの原因となります。
乾燥の原因は「紫外線」「内側・外側の水分不足」「血行不良」「間違ったスキンケア」などによって引き起こされます。

紫外線は夏場だけでなく年中降り注いでおり、意外なことに曇りの日や5月ごろが強いといわれています。そのため、年間をとおして日焼け止めを常用するなど、紫外線対策は乾燥予防としても大変重要です。
肌そのものの保湿不足や外気の乾燥はもちろん、内側の水分不足、つまり水分補給を怠った場合にも肌は乾燥しがちです。普段から人型セラミドを補給するスキンケアを選ぶことや、室内の乾燥対策、こまめな水分補給を心がけましょう。
ただし、水分補給でお茶やコーヒーを選ぶと、カフェインの利尿作用によって肌はますます水分を失いかねません。常温の水なら、体を冷やさずに水分補給できます。
しっかりと水分補給をしていても、血行やリンパの流れが滞っていては全身の末端にまで新鮮な水分を行き渡りません。血行改善のためには、簡単なマッサージやストレッチ、軽い運動を行ったり、湯舟に浸かってゆったり入浴をしたりしてみましょう。
クレンジングの際にはホットクレンジングを使うと、顔の血行が促進されます。
間違ったスキンケアとは、肌のターンオーバーを必要以上に早めてしまうようなお手入れのことです。洗浄力が強すぎるクレンジング剤や洗顔料は、肌が本来必要な皮脂や角質まで落としてしまい、肌のターンオーバーを乱します。
このようなクレンジング剤や洗顔料を使うと、肌が乾燥するだけでなく、乾燥した肌を守ろうとしてさらに皮脂の分泌を増やす結果に。頬周辺はカサカサなのにTゾーンはオイリーという混合肌の人は、洗浄力が優しいミルククレンジングやクリームクレンジングがよいでしょう。
ただし、ミルククレンジングやクリームクレンジングはメイクの洗い残しが出ることも。普段からリキッドファンデーションやマスカラの重ね塗りなど、落ちにくいメイクをしている人は、油脂系のオイルクレンジングを使うと皮脂を守りながらメイクを落とせます。
クレンジングでエイジングケアはできる?
30代はエイジングが気になるとき。クレンジングでエイジングケアができればいいですよね。結論から言えば、クレンジングで「若返る」ことはできませんが、エイジングを遅らせることは十分に可能です。
注目したいエイジングケア成分
そもそも肌のエイジングは、加齢に伴い肌が酸化することで起こります。つまり、抗酸化作用のある成分がエイジングケアには欠かせないのです。
クレンジング剤にも配合される抗酸化作用成分といえば「ビタミンE」が代表的。ビタミンEは米ぬか油やホホバオイルなどの油脂に含まれており、油脂系のクレンジングオイルを使うと、エイジングケアにつながります。
そのほか、プラセンタやプラチナ、ゴールドコロイドなど、抗酸化作用のある美容成分は多岐にわたります。これらが含まれているクレンジング剤もエイジングケアに効果的です。
クレンジングで老化を防ぐために
また、そもそもクレンジングすることで肌にダメージを与えないようにしましょう。どれだけ有効な成分が配合されていても、洗い方が悪ければ肌は大きなダメージを受けます。
クレンジング剤はたっぷりと使い、手で直接肌をこすらず、メイクとクレンジングをなじませるように使いましょう。また、シャワーでクレンジングを洗い流したり、熱いお湯を使ったりすると、肌へのダメージが高まります。クレンジングを洗い流す際にはぬるま湯を手で顔にかけましょう。
さらに、アルコール・石油系界面活性剤・香料・着色料・パラベンなど、皮膚への刺激が強い成分が配合されているクレンジング剤は避けるのが賢明です。
毛穴の開きにおすすめのクレンジング

フレッシュクリア サクラクレンジングオイル/シュウ ウエムラ

99%天然由来のクレンジングオイルで、乳化剤の配合が必要最小限に抑えられているため、肌への刺激が少ないのが特徴。細かい分子のオイルが使用されており、高い洗浄力で毛穴詰まりを解消します。サクラのフレーバーティーのような香りで癒されそう!
シュウ ウエムラ フレッシュクリア サクラクレンジングオイル/150ml・450ml/3,000円・8,000円(税抜)
THREE クレンジングオイル/THREE

天然由来成分98%配合。オリーブオイルやティーシードオイル、ローズヒップオイルなど、7種類の植物脂や油脂が含まれており、肌への刺激がとても少ないクレンジングオイルです。また、ビタミンEを豊富に含むホホバオイルも配合されているため、エイジングケアにも有効的。
THREE クレンジングオイル/185ml/4,500円(税抜)
ホットクレンジングジェル/スキンビル

毛穴に詰まった皮脂汚れを浮かして洗い流してくれるホットジェルクレンジングです。
はちみつ・ウチワサボテン・ロディオラなど自然由来の保湿成分が配合されており、使用後の肌のつっぱり感がありません。また、素肌の引き締め効果もあり、たるみが気になる毛穴にもおすすめできます。
タール系色素・合成香料・鉱物油・シリコン・エタノール・パラベン・紫外線吸収剤・フェノキシエタノールが配合されていない、敏感肌にも優しい処方です。
スキンビル ホットクレンジングジェル/200g/2,036円(税込)
しみにおすすめのクレンジング
しみ対策をクレンジングで行うには、まず肌への刺激を最小限に抑えることが重要です。
適しているのは、ミルククレンジングやクレンジングクリーム。また、肌への刺激が少なく、肌のくすみを取り除くことのできるオイルクレンジングについてもご紹介します。
ザ クレンジングバーム/D.U.O.

固形のバームが肌の上でとろけます。濃いメイクもこすらず落とすことができ、かつ、バーム状なので肌への負担が少ないのもポイント。
バームを肌にのせると、毛穴よりもはるかに小さなカプセルが微粒子化し、毛穴の奥の汚れまでからめとるとともに、角質層に美容保湿成分を浸透させます。肌への摩擦を最小限に抑え、シミの発生や悪化を予防できるクレンジングです。
D.U.O. ザ クレンジングバーム/90g/3,888円(税抜)
トリートメントクレンジングミルク/カバーマーク

美容液成分が89%配合。ミルクタイプにもかかわらず、肌の負担を最小限に落ちにくいファンデーションを落とします。肌の上に伸ばすだけでメイクが浮き上がり、すっきりと洗い流すことができます。
カバーマーク トリートメントクレンジングミルク/200g/3,240円(税込)
スキンクリア クレンズオイル/アテニア

しみやくすみの原因となる「肌ステイン」を落とすことができるクレンジングです。日本では初めてロックローズオイルを配合し、肌ステインを緩めて洗い流します。
さらに、肌ステインができないイモーテルオイルを配合し、美白ケアを重視。アルガンオイルやバオバブオイルなど油脂成分も配合されているため、クレンジング後の乾燥も最小限に抑えられます。
鉱物油・パラベン・アルコール無配合。無香料タイプには香料も配合されていないため、敏感肌の方にもおすすめです。
アテニア スキンクリア クレンズ オイル/175ml/1,836円(税込)
乾燥におすすめのクレンジング
乾燥肌に適しているのは、ミルククレンジングやクリームクレンジングなど。ほかにも、天然油脂配合のクレンジングオイルや洗浄力の低いクレンジングオイル、血行改善に効果的なホットクレンジングなどもよいでしょう。

アルティム8∞ スブリム ビューティクレンジングオイル/シュウ ウエムラ

天然成分98%、8種類の植物オイルが配合されたクレンジング。スクワラン・ホホバ油・椿油などの油脂が配合されており、肌の皮脂を守りつつ高い洗浄力を保っています。まつげエクステにも対応しており、人を選ばない便利なクレンジングオイルです。
シュウ ウエムラ アルティム8∞クレンジングオイル/150ml・450ml、4,400円・11,500円(税抜)
マイルドクレンジングオイル/ファンケル

乾燥肌による小じわを目立たなくするクレンジングオイルです。ごしごしこする必要がなく、メイクとオイルをなじませてから軽く指でなでるだけで、重ねたメイクもすぐに落ちます。
肌にとって不要なものだけが落ち、必要な皮脂や角質などは洗い流されないため、乾燥肌の人にぴったり。また、角栓を溶かして落とすため、エイジングケアが気になり始めた30代には特におすすめです。
ファンケル マイルドクレンジング オイル/120ml/1,836円(税込)
ホットクレンジングゲル/マナラ

顔の血行を改善できるホットクレンジングゲル。セラミドやヒアルロン酸、スクワランなどの保湿成分が配合されているため、メイクを落としたあとも肌のうるおいをキープ。また、コラーゲンサポート成分が6種類配合されており、肌のハリを改善できます。
ハイドロキノン誘導体や、油溶性ビタミンC誘導体などの美白成分も含まれ、乾燥だけでなく、しみが気になる人には特によいでしょう。
マナラ ホットクレンジングゲル/200g/4,104円(税込)
30代の3大お悩みをクレンジングで解決!
30代女性の代表的な肌悩み「毛穴の開き」「しみ」「乾燥」について、その原因と対策をご紹介するとともに、それぞれの悩みに対応したおすすめのクレンジングをご紹介しました。
毛穴の開きはさまざまな原因から起こります。クレンジングで改善するためには毛穴詰まりを解消するとともに、乾燥対策用やエイジングケア成分配合のクレンジング剤を使うのが望ましいです。
しみは紫外線ダメージによって起こり、肌の乾燥や摩擦によって悪化します。クレンジングの際の肌への刺激を最小限に抑えるために、洗浄力と低刺激が両立しているクレンジング剤や、美白成分が配合されたクレンジング剤を選びましょう。
乾燥は日常生活のさまざまな要素が原因となります。クレンジングで乾燥対策を行うなら、血行促進に役立つホットクレンジングや、刺激の少ないミルククレンジングおよびクリームクレンジング、天然油脂配合のクレンジングオイルがおすすめです。

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